Analogue Life

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岩本さんは木工旋盤などを使用せず、一つひとつを手彫りで仕上げ、その後漆を塗るため、作品が完成するまでに一定の時間を要します。そのため大量生産はできませんが、手彫りならではの温かみが感じられ、「漆器のイメージが変わった」という声も少なくありません。

こちらのお椀は、ひのきを使用し、溜塗りで仕上げたものです。まず拭き漆を施し、木地に漆をしっかりと吸わせた後、透き漆で上塗りをしています。時間が経つにつれて、透き漆の透明度が増し、下地の色が赤茶色のような奥行きのある色合いに変化します。また、徐々に艶も出て、使うほどに美しいお椀へと育っていきます。

*柔らかいスポンジでお手入れしてください。